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頸肩腕症候群


「頸肩腕(けいけんわん)症候群」といわれ、仕事もままならないと、ほ ぐしどころにお電話をくださるケースが増えております。


以前、頸肩腕症候群はキーパンチャー、タイピスト、また手話通訳者など 、手や腕を酷使する仕事に就いている人だけにみられる症状だと思われて いました。現在では、スーパーのレジ打ちをする人がこの症状を訴えることはなくなりましたが、コンピューターを長時間使い続ける人など、多くの方々が痛みを覚えるようになっています。


主な症状は、首から肩、背中にかけての痛みと手や腕の痺れなどです。


皆さんの共通しているところは、肩甲骨の辺りに痛みを感じ、日が経つに つれ、首の後ろから肩にかけて鋭い痛みを覚え始めるということです。そ のうち痛みに加えて、手の重だるい痺れが強くなってきて、仕事もままな らなくなってくるのです。

病院へ行くと、検査の結果、「頚椎の椎間板が少しすり減っているようだ」とか「老化現象」だと言われたり、「これといって問題はないようだか ら、一過性のものでしょう」といわれたという人もいらっしゃいました。 中には、鬱病ではないかといわれてしまう人もいるのです。

痛みが酷くなる前にお電話をいただければ良いのですが、我慢強い日本人は、無理に無理を重ね、拗らせてしまっている場合がほとんどです。日頃 から整体に親しんでいる方や、過去に整体を受けたことのある方なら、「電話でもしてみようかな」と、考えるところでしょうが、そうでない方々にとっては、いろいろと迷ってしまうことでしょう。





そのような人に、頸肩腕症候群かなと思ったら気をつけることや、重傷にならないための注意点を書いておきますので、軽く読むだけでも読んでみてください。


頸肩腕症候群の初期症状には

指がしびれる

腕がしびれる

首のうしろが痛い

指の感覚がなくなる

肩こりがひどくなってくる

なんとなく、上腕( 二の腕 )が痛い


など、ちょっとした違和感が表れることがほとんどです。その後、症状が悪化してくるとともに「何か変だぞ」思い始めるわけです。

この段階で、自分が頸肩腕症候群だと考える人はいませんし、病院へ行ったとしても同じことでしょう。ですが、ここでしっかり対処しておけば、重い状にならなくてもすむのですが、その対処法を知っている方は少ないのです。


そこで、私の考えを記していきます。

意外に思われる方も多いことでしょうが、理容師さんや美容師さんといった腕や手首を多用するような仕事をしている人で、指や手首に不調を覚える人は、スタイリストになってから数ヶ月から数年といった人が多いのです。
ベテランになってから金属疲労的に痛みが出てくる人もいますが、多くの場、慣れ始めた頃に痛みを訴えることが多いのです。庭師さんや工場で働く人も同じです。


では、なぜベテランではなく、これからバリバリ仕事をしていこうとして
いる人たちに痛みが出てくるのかというと、一言で言ってしまえば、手首
や腕の使い方に問題があるからです。問題というと、大層なことのようで
すが、ちょっとした角度の問題や、力の入れ方の問題です。

人は慣れないことをしようとすると、必要以上に力んでしまうものです。
スポーツや日曜大工のようなことでも筋肉痛になったり、翌日に疲れが残 ることがありますが、たまにそのようなことがあっても、知らないうちに回復しています。ですが、仕事などで日々ジワジワとたまってくる疲労は、気づかない間に体に対して大きな影響を与えることになってしまうのですね。

慣れとともに、力が抜けてくると良いのですが、たまった疲労が筋肉に蓄積し、姿勢の悪さや筋肉のバランスの悪さが腕や脚のねじれを引き起こします。そのねじれが体感に影響してくると、様々な問題が生じることになります。


大抵の場合、腕では尺骨と橈骨が離れてきたり、ねじれてきます。


橈骨が内側にねじれてくる人が殆どなのですが、そうすると手根部の骨も ズレてくる(手根部の骨がわからない人は、ネットで手の解剖図をご覧ください)んです。主に、親指側の舟状骨と小指側の月状骨に変化が現れることが多いのです。さらには、肘に痛みを覚え、鎖骨の動きが悪くなり、肩甲骨にまで影響が出てくることになります。

そこまで症状が進んでくると、頭痛や目眩を自覚したり、腕や手に、痺れや痛みをも覚えることにもなりかねません。

このような症状のある方が必要以上にストレッチを行うとどうなってしまうかというと、良くて、変化がない。悪くすると、腕や脇がつるか、酷くすると肉離れを起こす場合もあることでしょう。


体に不調や痛みを感じているときのストレッチは十分に注意が必要なので す。運動不足の方も同じです。筋肉が硬く縮んでしまっている方にとって、ストレッチはあまりお勧めできるものではないのです。

それでは、どのように筋肉を緩めていけば良いのか・・・それが問題です。



頸肩腕症候群2でそのことを書いていきます。





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