とっぷ 上 杉 落無話 教 室 操 料




犬や猫に学ぶ


自然界を生きる動物たちは生き延びるためにストレスを受けますが、人間に飼われている動物は、違った意味でストレスを抱えてしまうようです。それでも犬や猫といった動物は、基本的に嫌なことは避けて通ります。

私たち人間も、嫌なことを避けながら生きていければ良いのですが、なかなか、そう上手くはいきません。寝たい時に寝、走りたい時に走れるような生活を送れる人など、ほんの一握りです。それどころか、食べる時間も、トイレに行く時間も、寝る時間さえ自分の都合に合わせられない人がいるくらいです。


人は、多くのものに影響を受け、多くのものに支配されています。

生活が便利になったのは良いことですが、電車やバスの時間に縛られ、テレビやパソコンに貴重な時間を奪われ、歩くことをはじめとした、身体を動かす行為が確実に減ってきています。

私は東京での生活が長かったせいか、地方都市に住む人々の生活が、これほどまでに歩かない生活であることを知りませんでした。お客様だけでなく、金沢で知り合った方々に歩く歩数を訊いてみても、ほとんど歩いていないという答えが返ってくるばかりです。そう書いている私も、金沢に住み始めてからめっきり歩く時間が短くなってしまいました。できうる限り歩くようにしているのですが、環境によっては意識して歩く時間を作らない限り、なかなか歩けないのだとわかったのです。

ですから、普段あまり歩いていないお客様には、取り敢えず三分か五分歩くことから始めてもらい。家の中では、大腰筋や内転筋を意識した動きを、楽しみながら行うようにお願い致しております、なかなか、現実は難しいのです。

テレビや雑誌などで健康情報が氾濫していますから、皆さん、頭ではわかっているんですね。ところが、頭でわかっているから、余計ややこしくなったりもします。

一日に何歩歩かなくてはいけないとか、何分歩かなくてはいけないとか、必ずと言っていいほど、時間や回数がついて回るわけです。



動物の体はバランスがとれていれば良いわけですから、時間や回数は関係ありません。気持ちよくはじめられて、気持ちよく終われればそれでよいのです。


赤ちゃんの時には、みんなわかっていたはずです。楽しいから体を動かし、動かしたいから動かしていたのです。何時でも、何処でも、気が向いたら毎日行うことです。しかも、楽しんで。

大人になるにつれ、だんだんと忘れてくるのですね。知識や経験が、感覚を鈍らせてしまうのです。


日頃から気持ち良さを感じていると、体が発してくる痛みや疲れ、ハリといった違和感を体のアンバランスのサインと感じ取れるのですが、忙しい現代の私たちは、それを見過ごしがちです。

そして、気づいた時には、深刻な状態になってしまっているという人が多いのです。

そうなる前に軽減してあげれば、大事にならずに済むのですが、「これは、大変だ!」となってから、はじめてどうしようと考えるから、良くなるのに時間がかかったり、何時までも引きずることになってしまうんですね。

そうならないためには、日頃から、体と対話することです。

対話の仕方を知りたい方は、上杉の、ゆる軽操体へお越しください。

楽で、軽い体が、待っています。





ほぐしどころ

石川県金沢市鈴見台5丁目5番11号

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