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脚がしびれる・・・座骨神経痛?


脚がしびれるというという感覚を覚える方は意外と多いのですが、このしびれ、いったいどこから来るのでしょうか。

座骨神経痛という言葉を耳にされた方も多いと思いますが、この座骨神経痛、どのような疾病なのかを知っている方は、意外と少ないようです。もっともなことです。座骨神経の存在場所を知っている方も少ないのですから。

ほぐしどころへいらしてくださるお客様の中にも、このしびれを訴えられる方は非常に多いのが現実です。

座骨神経は、腰椎部から脚の広い範囲に張り巡らされており、知覚神経と運動神経に分けられます。その座骨神経の周辺にしびれや鈍痛、引きつれ感などの感覚がある状態のことを一般的に座骨神経痛と呼ばれています。

シビレがあるといっても、人それぞれで、お尻のすぐ下にシビレがある人や太ももの側面であったり、裏面であったり、膝から下だけとか、お尻からつま先まで全部という方もおられます。この座骨神経痛ですが、痛みの部位によって原因は違うように思えます。大きく分けると膝から上か下かで判断できるのですが、膝よりも上(大腿部)の場合は股間節辺りに問題があり、膝から下の場合には、膝下の二本の骨(腓骨と脛骨)の関係に問題があることが多いようです。
これらの調節を行うと、股間節周りや脛の周辺が緩み、軽い痛みであれば、一度で消えることも珍しくはありません。



次に、対処法を書いておきます

一般的に梨状筋症候群という風に呼ばれている症状です。
梨状筋がどこにある筋肉なのかを知っている方はそれほど多くはないと思いますが、いかがでしょう。詳しく知りたい方はWikipediaか何かで検索していただくとして、ここでは、ごく簡単に説明いたします。仙骨および座骨から大転子を結ぶ筋肉で、股間節を外旋させるための筋肉です。
その他に、座骨神経を圧迫する筋肉として、腰方形筋・大腰筋・中殿筋・小殿筋・双子筋・閉鎖筋・大腿二頭筋などもありますが、ここでは、梨状筋について書いていきます。
梨状筋症候群は、誰にでも起こりやすい症状のひとつです。特に、骨盤のズレが大きい方は要注意になります。他には、ハードなスポーツをしている方や坐りっぱなしで仕事などをしている方も注意が必要です。座骨神経は、太くて長い神経ですが、その通り道は複雑で、多くの筋肉郡の間を縫うように通っております。それらの筋肉が柔軟で滑らかな動きをしているときはよいのですが、そうではなくなると、座骨神経を刺激し、シビレや痛みを起こします。これが梨状筋症候群です。椎間板ヘルニアと類似した症状になりますので、慎重な判断が必要となります。

対処法としてはストレッチが有効ですが、一人では難しいので、誰かに手伝ってもらうようにしてください。ここに、簡単なやり方を記しておきます。

まずは、うつ伏せになります。その状態で痛い側の膝を90度に曲げ(膝を腋の下に向かって引き上げる感じです)、股関節の外旋運動(外側への回線運動)を行います。この時、内旋方向に抵抗をかけ(足首を軽く押さえるように)、梨状筋をはじめとする股関節の外旋筋群の伸張を図ります。抵抗をかける位置をずらしながら行うと効果的です。適度に梨状筋がストレッチされると、座骨神経の圧迫症状が軽減されることでしょう。
ここでひとつ注意ですが、抵抗をかけるときには、無理をしないでください。強過ぎると、怪我につながることも考えられます。

一人で行う場合は、ただ単に、膝の引き上げ運動を行うだけでよいでしょう。この場合も、無理は禁物です。反動をつけずに、ゆったりとした気持ちで行うようにしてください。


次に、膝から下だけにシビレがあるという場合を見ていきます

この場合は、膝関節のズレ、もしくは、腓骨のズレが考えられます。

具体的には膝から下に二本の骨(腓骨・頚骨)が伸びていますが、この外側の骨を腓骨といいます。この骨の一番上は膝の外側で横に飛び出しているところです。下は足首の外側で「外くるぶし」と呼ばれる所です。
この腓骨ですが、整体的にみると非常に重要な骨になっております。この骨がズレたり横に飛び出したりすると、体に様々な影響を与えることになり、稀に、シビレなどの症状を引き起こすこともあります。

気になる方は、ご自分の足首を見てください。内くるぶしが目立たなくなっていたり、外くるぶしが、極端に前にズレていたりしませんか? 脚首が太くなってきたと感じている方も要注意です。
他にも、アキレス腱からふくらはぎにかけて筋肉が固くなっていたり、腓骨の一番下(外くるぶし)を押してみて痛みがあるようでしたら、調整が必要です。

手伝ってくれる方がいる場合は、腓骨の両端に親指を当て、膝方向に軽く圧すようにして、90秒ほど軽く支えていてください。上手くいけば、一度で腓骨の調整ができます。
手伝ってくれる方がいない場合は、痛みのある脚側の手(右脚なら右手)の小指の第2関節(指先から2番目の関節)の外側を軽く指で圧します。
軽くですよ。触れるくらいといったほうが良いくらいです。

10〜15秒程触って、二分くらいゆったりとしていてください。
何の変化もなかったらもう一度行ってみて、駄目そうでしたら、今日は諦めて、翌日もう一度行ってみてください。

上手くいけば、下がっていた腓骨が調整されてきます。

その後「外くるぶし」の痛みやふくらはぎの硬さを確認してください。
まだ残っているようであれば、もう一度行ってもかまいませんが、何度も何度も繰り返すことはしないようにしてください。動きすぎることもあります。

なぜ、手の指を押さえることで腓骨が調整されるのか、不思議に思われる方もおられることでしょうが、ほぐしどころにお越しいただいておられるお客様も、はじめは不思議がっておられますが、一度経験されると、当たり前のようになっておられます。

「信じる者は救われる」ではないですが、一度試してみてはいかがでしょう。
無理をすると怪我につながることも考えられますので、ゆったりとした気持ちで、軽く行うようにしてください。

こじれてしまった座骨神経痛は、非常に痛みの伴う厄介な症状です。
調整をしても、その場ですっきりとはなかなか行かないこともあります(すっきりしてしまう方もおられますが・・・)。完全に回復するには、数ヶ月という時間を要することもあるほどです。その間、座骨神経痛を発症させた原因とも言える生活習慣を見直すことが、もっとも改善に繋がる早道であると考えますので、皆さんも、日頃の生活習慣をよく考えてみてください。




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